空室募集をしている際に管理会社などから、入居希望者が条件交渉を希望している。と言われた場合、どの様に対応しているでしょうか。
入居希望者のみならず、現在の入居者からの条件交渉があった場合の事も踏まえて記載致します。


1.現在の空室状況を考える
現在空室が複数室あり、入居者希望者が現れずに困っている場合には条件交渉を受け、入居してもらう方が良いでしょう。「賃料を1000円下げて欲しい。」という交渉も受けて悪いことは無いでしょう。空室を無くす方を優先に考えるべきです。
空室が1室のみで人気のマンションの場合には、条件交渉しなくても入居される方が多いので、しなくても良いのでは無いでしょうか。条件交渉する際でも、礼金上乗せで賃料を下げるようにする。などこちらからも条件を加えて交渉するようにしましょう。


2.立地を考える
空室募集をしている周辺の環境を考えることも必要です。周辺環境は時代の流れと共に変化しています。住環境が充実しているのであれば、条件交渉をすることなく、入居希望者が現れることも多いですが、以前より住環境が悪化している場合には、入居希望者が現れにくくなるので、交渉を受けることも考えなければなりません。
立地が比較的良好な物件については交渉する必要は無いでしょう。早急に空室を減らしたい場合には、交渉を受けることも考えても良いかもしれません。


3.現在の入居者からの交渉の場合
現在入居している方から、賃料の値下げ交渉をされた場合はどうするべきなのでしょうか。
まずは、現在までの家賃の支払い状況を考えましょう。一度も遅れなく、他の入居者とのトラブル等を起こしていない優良な入居者だと賃料交渉をしてあげてもいいかもしれません。さらに、入居されてからの期間も考えるべきです。一般的な賃貸借契約は、1年若しくは2年の自動更新で契約されていることが多いです。10年以上の入居者には賃料交渉を考えてあげるなど、家主さんの判断もきめておくのはどうでしょうか。条件交渉をお願いしてくる入居者は少ないですが、こういう入居者を残すか、残さないのか。で他の入居者の家主さんへの見方も変わってくることもあるので注意が必要です。
 


以上の内容を考慮したうえで、条件交渉をすることをお勧めいたします。
周辺環境の変化、マンションやアパートの経年劣化、空室状況。等様々な状況を加味したうえで、判断する必要があります。